収蔵資料の一覧

秦太一郎家文書(東白川郡塙町)

【その一】

棚倉藩および幕領塙代官の支配下におかれた 塙村名主文書。秦氏は近世初期には地代官的存在で南郷各村の年貢賦課徴収をおこなった。塙村の他下渋井村、竹之内村の文書も含まれている。塙代官領の布令、土地、人口、村況、絵図類、久慈川通船関係文書などが残っている。『福島県史』第2・3・8巻、金沢春友著『寺西代官治績集』・『水戸天狗党と久慈川舟運』、村上直著『天領』等に利用されている。なお『塙町史資料』第2集~塙代官と法度・布令~(塙町教育委員会)を参照されたい。

『歴史資料館収蔵資料目録』第6集所収

 

【その二】

『歴史資料館収蔵資料目録』第6集に未収録だった近世文書62点、近代文書67点の総数129点を収録。秦家は、近世期に塙村・下渋井村・竹之内村3ヶ村の名主を、明治期に塙村等の用掛等を務めた。第6集と同様に、近世期の塙地域の絵図を多く含む。また近世初期における同地域や当該期に代官だった秦治右衛門について、郷土史研究家の金沢春友氏が昭和初期に調査し秦家に提供したと考えられる古文書及び文献の写し等が散見される。

『福島県歴史資料館収蔵資料目録』第54集所収mokuroku054.pdf