収蔵資料の一覧

藤井二郎家文書(郡山市)

【その一】

棚倉藩および享保14年以降は幕府領塙代官 の支配下におかれた戸塚村名主文書。布令、土地、村況、交通、農民一揆などよくまとまっている文書で、特に藤井家に関する文書、 「寛延三年奥州白川郡村々強訴百姓御仕置申渡書」など戸塚騒動に関する文書、天保年間をはじめ幕末・明治期の諸国遊覧絵図、番付表なども含まれている。『福島県史』第2・3・8巻等に利用されている。

『歴史資料館収蔵資料目録』第6集所収

 

【その二】

近世期に棚倉藩および幕府領塙代官の支配下におかれた白川郡戸塚村の名主文書の一部で、近世文書・近世史料91点、近代文書10点を収録した。文化関係の史料が大半を占めており、特に藤井家が学んだ「家相」に関する史料が多く、各地の家屋敷を対象とした家相図・屋敷図などが伝来している点は特色的である。また、同家が収集した名所図なども含まれており、諸国の「名所」に関心を持っていたことが窺われる。

『福島県歴史資料館収蔵資料目録』第54集所収mokuroku054.pdf