安井健夫家文書(福島市)
近世期の二本松藩において御側用人・江戸本占(江戸留守居役)・城代格等を勤仕した安井家に伝来した文書群であり、近世文書を中心に131点を収録した。特に二本松藩史研究の基礎史料である『松藩廃家錄』・『世臣傳』・『新家譜』・『安井時僚覺書』等が注目される。また、二本松藩士で和歌に明るい国学者でもあった安井時明(靜枝)が収集した多彩な名所図会類の板本や自ら書写した歴史関係の写本が大半を占め、時明の文化活動や交流関係を窺い知ることができる。
『福島県歴史資料館収蔵資料目録』第55集所収mokuroku055.pdf