48 昔は、塩とか砂糖とかコショウはあったのですか?ご飯の味付けはどうしていたのですか?
塩は人間が生きていくのに絶対に必要なものですので、もちろんありました。遺跡の調査では、縄文時代後期(今から約3500年前)には、海辺のムラで土器などで海水を煮つめるなどして塩を作り出していたことがわかっていますが、もっと昔から何らかの手段で塩を作り出していたと考えられます。あるいは、動物の血の中に含まれる塩分なども利用していたかもしれません。縄文や弥生時代には、てんさい(砂糖大根)やさとうきびが当時なかったため、砂糖はなかったと思われますが、蜂蜜(はちみつ)や果実を利用して甘みを作り出していたのではないかと考えられています。コショウがいつごろから日本にあったのかはよくわかっていませんが、奈良の正倉院(しょうそういん)に納められていたものがもっとも古いようです。