館長あいさつ

 まほろんは、福島県教育委員会が発掘調査を行った遺跡の出土品などを一括収蔵・保管して後世に継承するとともに、貴重な文化財を活用する施設として、平成13年に開館しました。以来、「遺跡から学ぶ自然と人間のかかわり」をテーマに、“見て・触れて・考え・学ぶ”体験型フィールドミュージアムとして、展示や体験活動、講座・イベントなど、多くの皆様が文化財に親しむ機会を提供してまいりました。

 現在、前年度から引き続き、浜通り地域の中でも双葉郡の遺跡に注目して、東日本大震災と福島第一原発事故からの復興事業に関連して実施された埋蔵文化財発掘調査の成果を紹介する「復興祈念展」の後期展を開催しております。

 今年度開催予定の企画展として、子ども向けの企画展としてシリーズ開催している「U-15の考古学」では、発掘調査がどのように行われ、どのようなことがわかるのかを、収蔵資料と共にわかりやすく解説します。また、近年まほろんに新たに収蔵された資料を紹介する「新収蔵資料展」、会津地方を流れる只見川流域に所在する縄文・弥生時代の遺跡とその出土遺物を紹介する「ふくしまの縄文・弥生時代」の両企画展は、多数の初公開の資料をご覧いただける内容となっております。
 加えて、講演会や体験活動など、来館者の皆様に楽しんでいただけるよう準備を進めております。
 
 ふくしまの歴史と文化を未来につなぐ文化財の保護拠点として、さらに発展させていくべく、職員一同一層努力してまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

令和7年4月1日
館長 石川日出志


 

令和7年4月1日
      


福島県文化財センター白河館
館 長  石 川  日 出 志
 
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