製鉄イベント報告その2 |
炉の操業終了から8時間ほどたった2日の午前11:00より、炉の解体作業と鉄の取り出し作業を行いました。本来であれば、炉の半分ほどを残し、古代の製鉄遺跡から確認された炉壁などとの比較材料にしたかったのですが、炉壁の厚さは、当初の半分以下で、倒壊の危険性が高まったため、壁を全て壊して鉄を取り出すことにしました。取り出し作業も鉄が重くて困難を極めましたが、何とか炉から引きずり出し、水をかけてさました後、壁の残骸等を、鉄のハンマーでたたいて落としていきました。「カキーン」という、高い金属音が周囲に響き、ようやく鉄ができたことがわかりました。重さは34kgもありました。
踏みふいごを踏んで下さったみなさま、さまざまな形で参加してくださったみなさまに心より厚く厚く御礼申し上げますとともに、また次の操業の機会がありましたら、ご協力をよろしくお願いいたします。
*本表は、2002 穴澤義功「実験炉の解体と記録方法のモデル−NT3号炉をモデルとして−」『「鉄関連遺物の分析評価」研究Gr.・「前近代製鉄実験」研究Gr.合同例会予稿集』を参考に作成しました。 |
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前回、昨年の11月1・2日の両日にわたって行われた「鉄づくり」イベントの前半部分(復元製鉄炉の構築等について)のお話しをしました。今回は、実際の操業についてお話し致します。
開始から15時間34分がたっていました。投入した砂鉄は132.3kg、木炭は279.1kg、不純物のノロは60.2kgでした。 |
まほろん通信12号 1 2 3 4ページ