5 縄文時代の家の中は寒そうですが、冬はどのように暮らしていたのでしょうか?
冬の寒さを防ぐために、縄文時代の人々がどんな工夫をしていたのかについては、発掘調査(はっくつちょうさ)からは、なかなかわかりません。
雪がたくさん降る地方では、子どもたちが雪を積み重ねて中をくりぬいて作る「かまくら」で遊びますが、「かまくら」の中は風が吹き込んでこなければ意外に暖かいようです。そこで、縄文時代の家も炉で暖をとることができることから、入り口から入る風を防ぐ工夫(くふう)さえできれば意外に暖かかったのかもしれません。また、土葺(つちぶ)き屋根の家がいくつか発見されていますが、これは冬の寒さを防ぐためのものだったのかもしれません。
さらに、縄文時代はイノシシやシカなどの動物をとって食料にしていたわけですから、それらの動物の毛皮も敷物として利用したり、冬の防寒着として利用したりしていたことでしょう。
まほろんの縄文時代の家の炉の火