天平の横笛、ふくしまの横笛
3月19日(土)に、プロムナードギャラリーにて、当館ボランティア主催のイベント「天平の横笛、ふくしまの横笛 −音楽と歴史と伝統芸能のコラボレーション−」が開催されました。
ドイツ在住の横笛奏者天田透さん(写真右から2番目)が中心となって、当館収蔵の玉川村江平遺跡からみつかった奈良時代の日本最古級の横笛について、形態や音色等の特徴を探るとともに、現代に伝わる各地の横笛について、その形や指使い、音色などの比較検討が行われました。
第一部では、天田さんが「天平の音色」と題して、江平遺跡の横笛についての講演を行い、世界各地から持参した横笛を元にその地域性や歴史などについてのお話を聞くことができました。
第二部では、交流会「ふくしまの音色を探る」をテーマとして、イベントを共催していただいた白河提灯祭壮者会のみなさんが横笛の演奏を行い、その調子や指使いなどを実演していただき、各地から持ち寄った横笛の形や指使い、音色などを比較検討しました。
第三部では、天田さんによる横笛の即興演奏会を開催し、参加者のみなさんにも持ち寄った横笛の演奏に挑戦していただきました。
今回、収蔵資料の検討をきっかけに、大変有意義な取り組みを行うことができました。今後もまほろんでは、地域のみなさんと一緒になって歴史と文化、伝統について考えるこのようなイベントに取り組んでいければと考えています。