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 体験学習  

     毬 杖 大 会

 まほろんにたくさんある講座やイベントの中でも毬杖は唯一のスポーツかもしれません。寒い冬に元気に外で遊んでもらおうということで、2月6日と3月20日に毬杖大会の第1回、第2回を行いました。
 毬杖は現代のホッケーに似た遊戯で、木の枝で作ったスティックと木片を削って作った玉を打ち合うゲームです。もともとは馬に乗って行ったり、身分の高い人たちが楽しんだようですが、中世以降は庶民に広がり、お正月の男の子の代表的な遊びになりました。
 毬杖をそのまま行うことは危険すぎるため、まほろんで実際に試合をするときには、危ないことのないように特別ルールを作って試合に臨んでもらいました。

 <2月6日の毬杖大会のようす>
 第1回大会は、家族やまほろんボランティアの有志など4チームが参加し、ぎこちない審判のもと大会は無事終了しました。栄えある第1回優勝は「チームしんちゃん」です。第2回大会は参加チームも増え、皆さんの協力の下、スムーズな試合運びとなりました。参加チームの中には前回を上回る上位入賞を目指してきたり、優勝旗を狙うチームもいたりでレベルの高い大会になってきました。なみいる強豪チームをおさえての第2回優勝チームは初参加の「南部ファイヤー」でした。
 スティックが折れるなどのハプニングもありましたが、思わぬ好プレー珍プレーに一喜一憂して、みなさんには、十分楽しんでいただけたことと思います。
 17年度は来年の2月5日に第3回毬杖大会を開催します。実際に参加してみると大人も子どもも関係なく楽しむことが出来ますので、体験してみたい方はぜひ職員に声をかけてみてください。

   古銭づくり

 <できあがった古銭と鋳型>

 去る3月13日(日)、実技講座「古銭づくり」を行いました。今回は、まほろんでも初めての鋳物講座です。写真で見るように、参加者のみなさんは、できあがった鉛製のオリジナル古銭をとても喜んでいました。
 作り方を説明しますと、最初に鋳型を作りました。まほろんで用意した石膏鋳型に、参加者各自が“富本銭”ならば「富」「本」、“和同開珎”ならば「和」「同」「開」「珎」の文字を彫り込みます。古銭の鋳型は3個ありましたので、1つには自由に文字や記号を彫ってもらいました。古銭1個の大きさは直径6pほどでしたので、文字は小さく細かいものとなりました。篆刻刀やニードルを使って彫るのは大変でしたが、2時間ほどで鋳型が完成しました。
 <鋳型に文字を彫る>
 その後、いよいよ鋳込み作業に入りました。七輪の中で木炭を燃やし、スチール缶に原料の鉛を入れて溶かしました。鉛は約330℃で溶けますので、溶けて液状になったらトリベで鋳型に鋳込みます。鋳込みのタイミングがむずかしく、あまり鉛温度が上がりすぎるとボコボコと沸騰しますし、温度が低いと鋳込むときにすぐに冷えて固まってしまいます。講座の前に何度か鋳込み実験をくり返しましたが、なかなか思うようなタイミングがつかめませんでした。できあがった多くの古銭は、空気が入ったような穴があいたもので、鋳型に彫り込んだ文字も認められませんでした。

 <溶けた鉛を鋳込む>

 “金属の鋳込み温度が高いときは、ジャガイモの細切りを入れると温度が下がるよ”とまほろんボランティアの星秀夫さんにアドバイスされ、実行してみますと、な〜んとこれがうまくいきました。穴あき古銭ではなく、文字が浮き出る古銭が鋳込めました。実際の講座でも、鋳込み直前にジャガイモを入れ、成功しました。
 初めての鋳物関係の講座でしたが、実際に作業を行ってみると専門的な技術体験は、非常にむずかしいことを痛感した講座でした。

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