「まほろん森の塾」第五期生の活躍
「まほろん森の塾」とは、年間を通じて昔の生活全般について広く体験しようという、まほろん最大の連続体験講座です。雨に悩まされた春先の「古代米の田植え」に始まり、「縄文時代の櫛作り」や「石器づくり」、煙に巻かれながらもがんばって料理した「春のお泊り会」など、原始や古代の生活を広く体験してきました。塾生たちの上達は早く、本物と見まちがうような石器や土器も作れるようになりました。しかし今回の第五期塾生の本領は、そんなところにはなかったのです。始まったころには「誰かにやってもらえばいいや。」と、自分の仕事をほっぽらかして遊びにいっていた塾生もいました。しかし、夏の「ボランティアイベント」のお手伝いあたりから、それが見事に見られなくなったのです。その日、塾生たちは分担時間を守り、声を掛け合い、来館者に完璧な応対をしました。お客さんの「ありがとう」の一言に励まされた面もあったようです。塾生たちは、確実に変わりました。それが実を結んだのが、秋の古代米の大豊作だったといえるでしょう。泥だらけになりながら田んぼの雑草とりをしていた塾生、黙々と古代食の材料を切っていた塾生、みんなの後片付けをこっそりしてくれていた塾生、いろんな塾生がいましたが、合言葉はみんな「責任と協力」、そんな一年間でした。