まほろん通信9号 1 2 3 4ページ

 体験学習  

<勾玉ができたよ>
「んじゃったら毎日テレビを見ながらでも出来るない。」と家に帰ってからでもさらによくしようとする姿に感動しました。
 作り上げた勾玉に満足して帰っていただけるので、我々職員一同も本当に幸せな一時を過ごすことが出来ます。ありがとうございます。そしてまたのお越しをお持ちいたしております。
 まほろんで行っている勾玉の作り方を紹介したいと思います。滑石(かっせき)というとても柔らかい石で、35×35×12mmです。紙ヤスリは水の中で使える耐水ペーパーで80・240・1000番の3種類を使います。もう少し大きいサイズもあります。(こちらは耐水ペーパーではなく普通の紙ヤスリです。)
 1 石に勾玉のデザインを出来るだけ大きくかく
 2 キリで紐を通す穴をあける(削る分を考えて外側すぎないように)
 3 耐水ペーパーでデザインしたところまで削る。まがりの部分は、棒等に紙ヤスリを巻き付けて削る
 4 面取り(角をとること)をする※ここまで80番
 5 240番に替えてさらに丸みをつける
 6 形が整ったら1000番で仕上げをする
 7 (必要に応じて皮で磨く、色を染める)
 8 紐を通して出来上がり

今年も盛況

 4月から6月までに当館を利用してくださった方々は約9,700人になります。我々職員一同嬉しい悲鳴をあげている毎日です。
 さて、まほろんでは種々の体験活動ができますが、人気のトップは、ダントツで勾玉です。老若男女、たくさんの方々が楽しんでいってくださいます。初めはイメージがわかず苦心される方や、あまり興味を示していないように見える方もいます。しかし、次第に形になってくると、一喜一憂しながら目をキラキラさせてきます。最後の仕上げ、磨きの段階になると「これでどうですか?」「これでどう?」と自信に満ちあふれた言葉が返ってくるようになります。世界でたった一つの自分が製作した勾玉という意識が高まってくるのでしょうね。
 以前ちょっとしたエピソードがありました。おもむろにすっと立ち上がったかと思うと、辺りをキョロキョロ見渡し、ゴムべらを持ち出して勾玉を磨き始めました。その方は「これで磨いたらもっとツルツルするべえ。」とおっしゃいながら一生けん命みがきをかけていました。妥協を許さない職人さんといった雰囲気で、とても微笑ましい光景でした。また、ある方々からは、首にかけた勾玉を見ながら「もっと艶を出すにはどうすればいいんですかね。」と聞いてこられたので、「皮で磨くといいですよ。」と皮が置いてある場所に案内し、磨いていると別の方から


<勾玉の材料>

「家には皮がねえんなあ。」とおっしゃったので「車を洗う時に使うセーム皮というのがあってそれはなかなかいいですよ。」とアドバイスすると、うんうんと頷きながらも「息子に聞いてみっか。」という半信半疑の様子でしたので「ダスキンなんかもいいですよ。」と言ったら、「おー」っと目を大きくして大歓声が沸き上がりました。

 

 ボランティアイベント
<昨年行われた槍投げ>

「まほろん2周年だよ!ボランティア2003」

 昨年、大変ご好評いただいたボランティアイベントを今年の夏もやります!
 縄文人バトル、槍投げ選手権、草履飛ばし大会、タガ回し競走、巨大シャボン玉飛ばし、昔のおもちゃで遊ぼう、子供おみこし、竪穴住居で昔話や紙芝居を聞く催しなどを予定しています。ぜひご参加ください。
日 時平成15年7月20日(日)9:30〜15:00
場 所/まほろん体験広場
その他/参加費無料、事前申込みは必要ありません。
主 催/まほろんボランティア

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