体験学習 | しかし、1点目より2点目、数を重ねるごとに、参加者のみなさんの技術もみるみる向上し、「ここはこうして作ってるに違いない。」などと、優れた考察も行なわれるに至りました。当日だけでなく、粘土を家に持ち帰って作ろうとする熱心な方もあり、何と50点近くが野焼きを迎えることとなりました。 <焼き上がった耳飾り> 6月19日の野焼きの日は、前夜の雨が嘘のように好天気となりました。野焼きでは火を焚く地面をよく乾燥させることや、急激な温度変化を避けて、じわじわ温度を上げて焼いていくことが重要といわれています。点火は9時30分ですが、これは予備焼きといわれるもので、まだ作った耳飾りは火の周りで温めるだけです。1時間以上たった10時48分、いよいよ耳飾りがカゴごと火の中に入れられました。緊張の瞬間です。途中、薪のはじける音がするたびにドキドキです。 当日は土器の野焼きも行われましたが、耳飾りは小さいということもあって焼けるのが早く、11時10分にはほぼ焼き上がりとなりました。少し、すすけて黒くなったものを再度火に入れてやり、11時46分には全ての耳飾りが焼き上がりました。参加者のみなさんの情熱に応えてか、壊れたものは1点もなく、無事に完成を迎えることができました。 耳飾りだけでなく、昔の技術には実際にそれを作ってみて、体験してみて、初めてわかることが多くあります。まほろんでは今後も様々な実技講座を準備して、みなさんとともに多くの発見をしていきたいと考えています。多くの方々のご参加をお待ちしています。 |
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実技講座「耳飾りづくり」 まほろんで粘土を使う講座としては、すでにおなじみになりました「土器づくり」があります。今年はこの講座に加え、新しく「耳飾りづくり」を行ないました。今回作った耳飾りは、縄文時代に使われていた、粘土でできた丸い筒のような形をしたものです。耳たぶに穴を開けて、そこにはめ込んで使っていたものと考えられています。 講座は2回に分けて行われ、5月22日(土)に粘土で耳飾りの形を作り、6月19日(土)には野焼きをしました。5月22日に行われた記念すべき初めての講座は、ため息と悲鳴から始まりました。 作り方を簡単に解説すると、模様を付ける粘土の円盤に、耳たぶに開けた穴にひっかける側面を貼り付け、少し乾燥させてから模様を刻んだり、飾りを加えて削ったりして作ります。と、言うだけならば簡単なのですが、これを実際に作るとなるとなかなか難しいものです。「本物を真似することで、より多くの真実がわかる」というポリシーのもと、本物のようにできるだけ薄く繊細に作ろうと、参加者のみなさんは四苦八苦していました。時々、そこらで「くにゃ」っとなって「はあー」とため息がおこり、部品が「ぽろっ」と落ちて「あー!」という悲鳴もおきていました。 <耳飾りをつくる> |
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ボランティアイベント | <昨年度のシャボン玉づくりのようす> |
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「まほろん3周年だよ!ボランティア2004」 |
まほろん通信13号 1 2 3 4ページ