<土器の焼き上がりのようす>
土器の野焼き
8月21日(日)に土器の野焼きを行いました。今回の野焼きでは、実技講座「縄文土器づくり」で作った土器の他に、耳飾りも同時に焼くこととしました。
午前8時30分に予備焼きのため着火しました。この作業で土器焼き場の地面をしっかりと乾かし、土器を周りに並べて火に慣れさせます。最初は50点ほどだった土器も、持ち込みのものが徐々に加わって、最終的には大小とりまぜて100点近い数になりました。
当日の天候は曇りでしたが、この季節の野焼きではむしろ曇っていてくれた方が涼しくてありがたいくらいです。参加者のみなさんの第一声は必ず、「このまま曇っていてくれたらベストですねー。」でした。
午前11時過ぎ、いよいよ本焼きとなりました。途中から風向きが安定したおかげで、炎の温度もおだやかに上昇していたようです。粘土が熱を受けて化学変化を起こす時には、今までのすすけた色から美しい赤茶色に変わる一瞬があり、幸運なことに今回は参加者全員がこの一瞬を目にすることができました。
午後1時前にはほぼ火も落ち、取り出しも終了しました。結果として、粘土に空気が入っていたと思われる2点の土器が欠けてしまいましたが、焼け色も上々で、全体にはほぼ成功といえる野焼きでした。本年度中にはあと2回の野焼きが控えています。次は「目指せパーフェクト」です。
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