まほろん通信17号 1 2 3 4ページ

 研修課より  
 <昨年度の体験学習支援研修アンギン台づくり>
 9月3日には新企画「考古学と関連科学」を開催いたします。今年は国立歴史民俗博物館の永嶋正春先生をお招きし、古代の漆塗り遺物研究方法や現状についてお話をいただく予定です。
 9月24日は専門考古学講座Uとして当館の藤本強館長による「遺跡の調査・保存・復元・展示」の講演を行います。
 埋蔵文化財をとりまく情勢は、「いかに発掘調査するか」から「いかに利活用するか」に変わってきており、それをふまえて、今後も積極的な企画を行うつもりですので、ぜひお楽しみにしてください。

 7〜9月文化財研修のご案内
 青空に積乱雲が映える季節がまいりました。今夏も暑さに負けじと、魅力ある研修を企画しております。
 7月6日〜7日は発掘支援システム活用研修を行います。小高町四ツ栗遺跡を舞台として、遺跡測量や遺構・遺物の実測の効率化・省力化を目的としてトータルステーションによる実測実習と図化ソフトウェアによる作図実習を行います。
 7月16日は、喜多方市厚生会館において体験学習支援研修3「編布台(あんぎん)づくり」を行います。今年も、県内各地域に出向いての体験学習支援研修を企画しておりますので、遠方の方は、この機会をご利用下さい。
 8月3日〜5日は、教職員発掘調査体験研修を鹿島町の割田H遺跡において実施いたします。遺構の検出や遺物包含層の掘り込み精査を体験していただきます。
 8月26日には、郡山市歴史資料館において史跡整備研修を行います。大安場古墳の整備をひかえた郡山市の担当者を講師にお招きし、史跡整備作業のノウハウをはじめとした実戦的な研修です。

 
 総務管理課より  
 <講習会のようす>
 6月14・15日には、整理員の人やボランティアの人たちの土器復元・修復技術向上のため、土器復元の第一人者であるいわき市在住の松本友之氏を講師に招き、講習会を実施しました。講習会では、土器の型取り作業、欠損部に石膏を流し込む作業、整形・着色作業などの基本作業を学びました。

  土器復元・修復作業
 −壊れた土器をよみがえらせる−
 現在、まほろんには縄文土器・弥生土器・土師器など多くの土器が収蔵されています。その内、完形の土器や美しい土器、墨で字が書かれた土器などの一部は常設展示室あるいは企画展などに展示され、みなさんも既に目にされていることと思います。でも、収蔵庫の中には日の目を見ない格好の良い土器がまだ多く眠っているのです。また、遺跡発掘調査後の報告書作成時に、ある程度まで接合・復元されているものの、展示・閲覧に耐えられないような状態の土器もたくさんあります。しかし、これらの土器に少し手を加えることによって活用することが可能になるのです。
 今、まほろんでは整理員の人やボランティアの人たちがこれらの土器の復元や修復の作業を行っています。収蔵している資料の復元・修復作業もまほろんの大切な仕事のひとつです。

 
 まほろんからのお知らせ  

      ご利用案内

開館時間 9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休 館 日 月曜日(月曜日が祝日・休日の場合は開館し,その翌日が休館)、国民の祝日の翌日(土曜日・日曜日にあたる場合は開館)
入 館 料 無料(体験学習によっては、材料費が必要な場合もあります。)
そ の 他 団体(20名以上)でご利用の場合は,事前にご予約ください。

 まほろんその日その日について
 6月9日から、まほろんホームページ上に、毎日更新型の新コンテンツ「まほろんその日その日」をUPしています。その日のまほろんでの出来事について、1枚の写真と簡単な解説文で紹介します。是非ごらんください。

 
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