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好評だったおでかけまほろん
おでかけまほろん(館外体験学習支援事業)は、まほろんに遠い地域の方々にも、文化財への理解を深め体験していただくために、館を離れてご希望の場所で体験学習を行う事業です。本年度は、いわき市の久世原子ども会、相馬市立
磯部小学校、福島市立金谷川小学校、いわき市立玉川中学校の4カ所での実施となりました。このうちの11月13日 に行った金谷川小学校での様子をご紹介します。
金谷川小学校では、6年生の社会科の授業の一環として昼食を挟んで4時間の日程で行われました。最初に児童の みなさんに縄文土器に触れてもらいながら今野副主任学芸員が、「発掘作業の魅力」と題した講話を行いました。児
童のみなさんは目を輝かせて講師の話に耳を傾け、4,500年ほど前の土器にそっと手を伸ばしてその重みを感じ取り ながら、いにしえの生活に思いをめぐらせました。(写真参照)続いては滑石を削っての勾玉づくりです。製作の合
間には古墳時代の勾玉を手にとって見たり、玉を磨いた砥石の観察も行いました。本物の資料を教材にできるところ がまほろんの強みです。むかしの人のもつ技術の高さも児童のみなさんに感じていただけたと思います。ついには、
各自の思いを込めて製作した「オリジナル勾玉」ができました。次は、2、3人で協力しながら「舞いぎり」「もみ ぎり」「火打ち石」での火おこしに挑戦です。はじめは悪戦苦闘していたみなさんも要領を得るとあちらこちらで歓
声が上がり始めました。「舞いぎり」では、ほぼ全員が火おこしに成功しました。この日の体験を前に学校農園で収 穫しておいたサツマイモが落ち葉の中に入れられ、代表児童がおこした火で焼き芋にされました。こんなことも日常
の授業では味わえない楽しさでしょうか。最後に代表児童の感想発表があり、記念撮影を行い、おでかけまほろん金 谷川小学校編は無事終了しました。
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